ホセ伝説1(思い出編)

イチローになりたい男』


実力、実績ともに日本が世界に誇れる男、イチロー

メジャーへ挑戦する3年前から、メジャーリーグのボールを使って、誰にも言わず練習をしていたって話は有名ですよね。


ウチの会社にはインターンで来ているホセ(あだ名)という25歳の青年がおります。

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(見た目もホセです)

 

今日はホセと2人で休日出勤中。 今はホセの作業待ちなので、

 

今日はホセについて書きたいと思います。

 


彼は将来デザイナーになるのが夢で、『どんなデザイナーに成りたいの?』の質問に

イチローみたいに成りたいです』と応える、言葉足らずの真っすぐな男の子です。

(きっと、世界で通用するデザイナーって事だと思います)



そんな彼ですが、世間が言う、『ゆとり世代』の代表のような素晴らしい子でして、とにかく自信があります。自信と実績が比例しないのですが、自信ある事は決して悪い事では無いと僕は思っています。


大学は法学部を出ていて、今は専門学校の3年生なのですが、頭の回転は早くないです(笑)

毎日のように彼の教育係である弊社のアベちゃんに怒られています。



先日も

アベちゃん『ホセ、これ各50枚ずつ3つに分けて工場さんに

送っておいて』と頼まれていました。

弊社のノベルティーBAG各50枚x3種類の計150枚にプリントしてもらう為です。


ホセ『了解しました!』

彼は僕のデスクの横で数え始めました。

そして数え終わると、工場さんへの出荷の準備を始めました。

いつも怒られているホセ。頭の回転の早く無いホセ。

さすがに50枚は数えられるだろうけど、1山だけヤケに低いBAGの山、そしてこんなに残るはずないだろう的な残りのBAG。。

 

何か引っかかる感じがしてたので、僕はそれを目測で数えてみました。



すると、42枚。。。。2回数えても42枚。。。




やっぱりなぁ・・・笑

 


でも僕は思う事もあったので、その場は何も言いませんでした。




翌日、アベちゃんに工場さんから電話が。

『1種類だけ8枚足らない』

アベちゃんがホセに怒り始めました。顔も真っ赤で真剣です。


『50枚も数えられないのかよ!』 怒っております。



でも僕は言いました。

『アベちゃんさぁ!ホセが大抵ボンミスするの分かってるのに、ホセに全て任せておいてさ、

最後にアベちゃんが残りを数えていれば、送る前に気が付いて防げたミスじゃん。

アベちゃんにも責任あんじゃないの?』

って。

アベちゃんには人を育てるって事を経験してもらう良い機会なので、僕はかなり強めにアベちゃんを怒りました。


アベちゃんも『確かにすみません、僕のミスです』と反省している時でした。


すると後ろから『くっくっくっく』


って怒られているアベちゃんを見てホセが声出して笑っておりました。。



これが『ホセ伝説』の始まりです笑




彼のイチローへの道は、遥か彼方、遠くにあります。



かしこ