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中学時代にさんざん迷惑かけた俺が20数年経ってこんな式に呼ばれるようになるとは人生わからないもんだ(笑)

まあ今の職員もPTAも当時の俺のこと知らないわけだから、肩書きだけ見たら式典で「卒業生からのメッセージ」とかには相応しいのかなー。


そんなわけで中学校に突入。
とりあえず懐かしいので昔みたいに放送室でいじって校門のところの時計の時間を変えてみんなを焦らすっていうイタズラをしようかと思ったけど大人なのでやめときました。

ちゃんとした式なのにジーンズにジャケットってのはご愛嬌で。

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体育館に行き記念式典が始まって、まー、相変らずこういう式は苦手だなーと思いつつ。(笑)

中学生見てもやっぱめんどくさそうに下向いてますよね。

いろんな大人のお話が終わって俺の出番に。

「おはようございます。ちょっと疲れちゃったでしょ。いいよ、1回体伸ばそうぜ。」

ちょっと緊張ほどいてあげてから、

「中学にいるの3年間なのに、たまたま30周年に当たっちゃって土曜日まで学校来てつまんない話聞かなきゃいけないなんてしんどいよね(笑)。そう言いながらも俺も話しそするんだけどさ。他の人よりは面白い話しするから聞いてくれよ(笑)」

はい。これでさっきまで下向いてた中学生たちはみんな俺のこと見てくれました(笑)

一応ちゃんと原稿書いていったんですけど、もうここからは「みんな格闘技見たことある?」「ボブ・サップとかなら知ってる?」ってそんな感じで、ありえない講演スタイル。

肝心の「こん中で夢がある人?」ってときにはけっこうみんな答えてくれましたね。

あとは好きなことをてきとうに言って、原稿は見なかったんだけど俺なりの夢の叶え方をお話しして、なんだかんだ鴨志田が好きなんだぜって話をまとめる無茶なメッセージ(笑)


ずっと子どもたちに向かって話したけど最後はきちんと「職員の皆さんやPTAの皆さん、偉い人の皆さん、こんな喋り方しかできなくてすみません。僕が悪いんじゃなくて僕をこんな場所に呼んだ人が悪いんです。」って締めときました(笑)




そんなわけでせっかく書いた原稿なんで良かったら読んでみてください。

みんな、夢ある?
今、夢がある人!

あ、夢がないのは悪いことじゃないし、中学生くらいになるとパッと口に出せない子のが多いんじゃないかな。
でもそれは恥ずかしいことでもカッコ悪いことでもないよ。
叶える気もないのに夢を語ることはカッコ悪いことだけど。
夢がパッと思いつかない人は、夢ができたときにがむしゃらに頑張れるように今は力を蓄えとけばいいと思う。


はい。じゃあ夢がある人。

聞いといてアレだけど、ごめん、きっと今のままじゃ叶わないよ。
まあ夢の大小にもよるけど。

きっと君と同じ夢を持ってる人たくさんいるよね。
想像してみて。
その中で自分が一番才能あるかな?
その中で自分が一番努力してるかな?

きっとね、もっと才能ある人いるよ。
もっと努力してる人いるよ。

俺もそうだったんだ。

チャンピオンになりたい人なんてたくさんいて、俺より才能ある人なんてたくさんいて、俺より努力してる人もたくさんいた。

でもね、チャンピオンになれた。

なんでだと思う?

あ、俺ね、修斗っていう格闘技の世界チャンピオンだったんだけど、チャンピオンになるまでデビューしてから11年かかったの。早い人で3年、普通でも5,6年くらいかなー。
だから11年っていうのは一番遅い記録。
でもね、いいんだよ、チャンピオンになれたんだから。笑


さー、じゃあ俺がチャンピオンになれた理由ね。
自分なりに分析したところなんだけど。

一番はね、めちゃくちゃ頑張ったよ。
夢に向かってめちゃくちゃ頑張った。

でもね、俺には才能も努力も足りなかったと思う。

それでも俺がチャンピオンになれたのは、たくさんの人が俺を応援してくれたからだと思ってる。
家族だったり友達だったり、練習仲間だったり仕事の仲間だったり、いろんな人が、俺が夢に向かって頑張るのを支えてくれた。だから頑張れたんだと思う。

たくさんの人が応援してくれたから何回も諦めそうになったときもまた頑張れたし、それ見てまたたくさんの人が応援してくれた。

例えばさ、練習仲間が自分のために遅くまで練習に付き合ってくれあり、家の人が食事の栄養を気を使ってくれたり、近所の人が走ってるとき声を掛けてくれた り、他の人が面倒な仕事を引き受けてくれたり、友達がスポンサーとか支援してくれる人を紹介してくれたり練習環境を整えてくれたり。
俺の場合はとにかくたくさんの人が、俺がチャンピオンになるための小さなお手伝いをたくさんしてくれたんだよね。
だから頑張れた。
応援してくれる人たちに何か還したいって思って。期待に応えたいって。

レーニングがきつくてもう頑張れないときとかもさ、自分の力じゃ頑張れないんだよ、自分のためには頑張れない、でもさ、応援してくれる人のためにって 思ったら頑張れるときもあるんだよね。今ここで自分が練習できる環境を作ってくれてる人がいるんだから頑張らなきゃって思ったりしてさ。

うん。自分がチャンピオンになったとき、その人たちの喜ぶ顔とか想像したりしてたな。


そう、だからさ、俺は才能も努力も一番じゃなかった。でもたくさんの人が応援してくれて、それがエネルギーになって夢を叶えることができたんだ。
きっとどんな目標でも夢でも自分だけじゃ叶えること出来ないと思うんだよね。


だからさ、夢のある人は、自分以外にその夢を応援してくれる人を増やすといいよ。
じゃあさ、どうやったら応援してくれる人増えるかな?

一番は本気で頑張ることだよね。
頑張らないと伝わらないから。
あとはさ、せっかく夢があるなら、それに向かって頑張ってるなら、堂々と胸を張ってそれを言おうよ。
こうなりたいんだ!っていう姿をたくさんの人に言えば全員じゃなくても応援してくれる人は出てくるよ。

うん、でも口ばっかで頑張ってない人は応援してもらえないからね。そういうのは伝わっちゃう。
頑張ってても偉そうな人とか、態度の悪い人は応援してもらえない。

自分も頑張ってる人いたら応援するんだよ。人のこと応援しないのに自分だけ応援してくれなんて人は嫌だもんね。

真面目に頑張る。
一生懸命頑張る。
その姿を見てもらう。
自分が夢を叶えたところを想像してもらう。

そうやってたくさんの人に応援してもらえる人間になったら、きっと今より一歩夢に近づけるよ。


だから普段から何に対しても一生懸命な人にならなきゃダメだよね。

朝ちゃんと起きない人をおうちの人は応援したくなるかな?
挨拶をきちんとしない人を近所の人は応援したくなるかな?
授業をきちんと聞かない人を先生たちは応援したくなるかな?
悪口言ったり意地悪する人を友達は応援したくなるかな?

わかるよね?

ほら、みんな毎日もっと頑張らなきゃでしょ。

夢のある人はもちろんだし、今は夢のない人でもなにか見つかったとき周りから応援してもらえるように今から頑張っておくんだよ。

そうやって毎日を一生懸命頑張って、たくさんの人に応援してもらえるようになろう。
それで応援してくれた人にはきちんと「ありがとう」って感謝の気持ちを伝えよう。

そういう輪がぐるぐるまわっていくときっと夢が叶えられる人になれると俺は思うよ。

最後まで話を聞いてくれてありがとう。