少年時代
先日、27年ぶりにベイトタックルを買った。
小6だったかな。
どうしても格好良くブラックバスを釣ってみたくて、貯めていたお小遣いとお年玉でベイトタックルを買った。
初めてのベイトリールは、投げるたびにバックラしちゃって、全く上手に投げられなくて。
悔しくて悔しくて、投げ続けたあげく、パーツを池に落として無くしてしまって。
一緒にいた友達2人がどんなに慰めてくれても、帰りの自転車は涙と鼻水が止まらなかった。
そしてそれ以来、ベイトタックルには触らなくなった。
僕には、普段遊ぶ友達たちとはチョット距離感のある、毛色の違う、共通の趣味で繋がってる友達が2人いた。
小4くらいから中3まで、毎週のように、海へ川へ池へ釣り堀へ、僕は増田くん(マス)と望月くん(モチ)と釣りに出掛けていた。
マスはテニス部、モチはバレー部、僕はサッカー部。
部活は違えど、共通の趣味を持つ僕らは、朝でも夜でも時間を合わせて釣りに出掛けた。
釣った魚を学校の中庭にある池に逃がしたり、農家の人が居ない間に田んぼに入って、泥まみれになってデッカい鮒を手掴みで捕まえたり、キス釣り大会に参加したり、3人で始発電車に乗って、富士宮の鱒釣り大会にも毎年参加してたっけ。
高校は3人バラバラ。
高校でマスはライトなヤンキーになり、モチは秀才だったから進学校に進んでエリート街道へ、僕は兄の影響で毎日のように古着屋さんとレコード屋さんに通うようになり、高校進学と共に二人と疎遠になってしまった。
携帯電話も無い時代。
それでも小さい町だから、たまには、英語の新聞がプリントされた開襟シャツを着て、ソリコミを入れたマスがゲーセンやパチンコ屋から出て来たり、真面目なモチが可愛い女の子とデートしてる所に遭遇したりはした。
でも年頃だった所為もあって、大して話をしなかった。
今から10年くらい前に帰省した際、モチの母親にイトーヨーカドーでバッタリ会って、色々と話をしてた時、
「あの子ねぇ、今でもたまに 海瀬くんと増田くんと釣りに行ってた頃が一番楽しかった って言うのよ」
と言われ、照れくさく嬉しい反面、なんだか実は切なくて落ち込んだりもした。
モチは30年の人生の中で、あの頃が一番楽しかったのか…
って思ったら妙に悲しくなった。
でも、だからと言って、年老いたモチの母親にモチの連絡先を聞いて、マスの居所も調べて、また3人で集まろうって考えは無かった。
あの頃は、人生それぞれだからなぁって考えてたんだと思う。
今年で僕らも40歳。
人生で毎日のように起こる、些細な一つ一つの出来事や思い出に、なんだか愛おしさを感じるようになってきた。
親になったからって言うのもあるかも知れない。
命には限りがあるんだと、実感してきたって言うのがリアルな表現かも知れない。
涙脆くなったのは、きっとその所為だと思う。
27年ぶりに、苦い想い出しかないベイトタックルを手にし、自分勝手だけれども、僕は二人に逢いたくなった。
あの頃のように「釣りに行こうぜ」って、
マスとモチを誘ってみようかなって思ってる。
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先日、妻、娘、義母、義妹とディズニーオンアイスへ行ってきました。
前から4列目というスペシャルな席だったのですが、ナゼか僕だけ家族と離れた席。
周りの方々からは『ちょっとアイツ危ないヤツなんじゃね』的な視線を頂きつつ、一人ウトウトしながら観ていると、上から雪の演出が。
この雪の演出ですが、毎度毎度、鼻に入ってムズムズむずむず大変でした。。。。
お盆を少しズラして、先輩家族と箱根へ。
夏が終わるのが寂しいです。。。
8月 Name.デリバリー
Tomo&Coとのコラボレーションシューズや、Laughin'Noseとのコラボレーションteeシャツなどなど、店頭に並び始めています。
FURTHERまたはお近くのお取り扱い店舗さんでCHECKしてみてください。